赤ちゃんが眠っている時のノンレム睡眠の見分け方とは?

赤ちゃんが、夜に何度も起きる事は良く知られている事実ですが、

実は、赤ちゃんの睡眠にも大人と同じように、深い眠り(ノンレム睡眠)と、浅い眠り(レム睡眠)があるのはご存知でしょうか?

 

そして、赤ちゃんが夜に起きてしまう時というのは、眠りが浅くなっている状態の「レム睡眠」の時がほとんどなのです。

それとは逆に、深い眠りの状態の「ノンレム睡眠」の時には、生まれて間もない赤ちゃんであっても、多少大きな音がしたり、動かされたりしても起きる事はないのです。

 

このような、赤ちゃんの睡眠の特徴を知る事ができると、もしかしたら夜泣き対策になったり、

今感じている、赤ちゃんの睡眠の悩みを解決するきっかけにするかもしれません。

 

そこで今回は、赤ちゃんの睡眠について、特に「ノンレム睡眠」の見分け方を中心にご紹介していきたいと思います。

 

赤ちゃんの睡眠と大人の睡眠に違いはあるのか?


大人の睡眠と赤ちゃんの睡眠は、全く違うように見えて、実はほとんど同じ眠りのサイクルをしているのです。

ちょっとした違いで、大人の睡眠と赤ちゃんの睡眠に差が出てしまっているだけなのです。

 

その違いを理解することで、現在お困りの、お子さんの眠りの特徴の原因がどういうことなのかが分かるかもしれません。

そこで、まずは大人の睡眠と子供の睡眠の違いについてお話していきたいと思います。

 

<大人の睡眠>

大人の睡眠は、深い眠りの「ノンレム睡眠」から始まります。

ですから、一度眠りにつくと、すぐに目を覚ますことは無く深い眠りに入ります。

そして、しばらくして浅い眠りの「レム睡眠」に入ると、目を覚ましやすい状態になります。

 

大人の睡眠の特徴をよく表しているのがこんな出来事です。

例えば、電車などに乗っていて、無性に眠くなってしまった時があったとします。

眠るつもりはなかったのに、知らない間に眠ってしまっていて、気が付いたら降りる駅を通り過ぎていた…

「そんなに疲れていたかな…?」と、ビックリしてしまった。

なんて経験はありませんか…?

 

この原因は、もちろん眠くなること自体は疲れからくることも考えられますが、

一瞬で記憶をなくしてしまう程に寝入ってしまうのは、大人は一度寝てしまうと、すぐに深い眠りに入ってしまう為なのが原因なのです。

 

一度、深い眠り「ノンレム睡眠」に入ってしまうと、周りが多少騒がしくても、すぐには目を覚ますことができないのです。

ですがこの場合には、寝てはいけないという気持ちが心にあるので、ある程度時間が経過して、眠りが浅くなった時に目を覚ます…といった状態なのです。

 

不思議ですが、大人はこのような睡眠の特徴があるので、一度眠りにつくことが出来れば、

ほとんどの人が長い時間眠っていられることが出来るのです。

 

では、赤ちゃんの睡眠はどのような特徴があるのでしょうか。

 

<赤ちゃんの睡眠>

 

赤ちゃんの睡眠は、大人とは逆で浅い眠りの「レム睡眠」から入ります。

ですから、眠りに入った直後は眠りが浅く目を覚ましやすい状態にあります。

眠りに入って10~20分くらいすると、ようやく眠りの深い「ノンレム睡眠」に入ります。

 

赤ちゃんの寝かしつけでこんな事に困ったことはありませんか?

例えば、赤ちゃんを寝かしつける為に、抱っこしてゆらゆらして、20~30分…それよりも長い時間あやして、ようやく赤ちゃんが目を閉じてくれました。

「やっと眠ってくれた!」と、そーっと布団に置くとその途端に「ウェーン!!!」……こちらの方まで泣きたい気持ちになってしまいますよね。

それは、この浅い眠りから入るという、赤ちゃんの眠りの特徴があるからなのです。

 

ですから、赤ちゃんを寝かしつける時には、目を閉じたからといってすぐに布団におくのではなく、

もう少しだけ頑張って、赤ちゃんが深い眠りにつくまで待ってから、布団に寝かせてあげるようにしてみて下さい。

 

では、赤ちゃんが深い眠り「ノンレム睡眠」に入っていることを見分ける時の特徴とは、どのようなことなのでしょうか?

次からは、見分ける特徴についてお話していきたいと思います。

 

赤ちゃんが「ノンレム睡眠」に入ったとわかる特徴とは


赤ちゃんが「ノンレム睡眠」に入った時の特徴とはどのようなことなのでしょうか。

・体の力が抜ける

赤ちゃんを抱っこして寝かしつけていると、ダラーっと体全体の力が抜けて、赤ちゃんが急に重くなったように感じる事があるかと思います。

手や足が、力が抜けてプラーンとした状態になると深い眠りに入った状態を示すものです

 

逆に浅い眠りの段階では、ピクピク動いたり、ゴニョニョ寝言を言ったりしています。

 

・少し大きな音がしても目を覚まさない

ノンレム睡眠に入っている時には、多少の物音では目を覚ましません。

私は、子供が新生児の時に、良く寝ている子供の隣で掃除機をかけていましたが、起きずによくねていました。

 

逆に眠りが浅い状態ですと、少しの物音でも動いたり体がこわばったりします。

また、新生児ですとモロー反射いってビクッと全身が動く反射が見られます。

 

・あまり動かない

深い眠りの「ノンレム睡眠」に入っている時には、寝返りもあまりせずに、同じ体制で静かに眠っていることが多いです。

 

眠りが浅い場合には、ゴロゴロと転がったり、寝返りをうったりします。

うちの子の場合、一度上半身起き上がってまたばたっと倒れこんだりしていますが、これにはことらが少しビックリしてしまっています。

 

赤ちゃんが何回も起きてしまう・・・眠りの質の違い


睡眠に入る時のサイクルは逆ですが、大人であっても子供であっても、深い眠りと浅いねむりを繰り返しているのがお分かりいただけたかと思います。

では、どうして大人は朝まで寝てられるのに、赤ちゃんは何度も起きてしまうのでしょうか?

 

それは、いくつかの理由が考えられます。

まずは、大人の方が眠るのが上手いということです。

実を言うと大人であっても、朝までの睡眠の浅い時に、何度か目が覚めているのです。

ですが、大人は眠るのが上手くなっているので、目が覚めても無意識に自分でまた深い眠りへと戻る事が出来るのです。

 

赤ちゃんであっても、生後1か月を過ぎ昼夜の区別がついてくると、

眠るのが上手い子は、眠りが浅くなった時に目を覚まし、ゴニョニョ動いても起きることなく再び眠りに戻れる子も出てきます。

 

ですが、自分で眠りにつくのが上手く出来ない赤ちゃんですと、浅い眠りになる度に目を覚ましてしまって、

その度に自分で眠れなくなってしまって泣くという事を繰り返してしまうのです。

そういう子の方が多いのではないかと思いますので、お子さんが何度も目を覚ましてしまうからと言って、悲観する事はありません。

もちろん、そういう子であっても、何度も繰り返していくうちに、ゆっくりであったとしても、眠る事が上手になっていきますので、

段々と朝まで起きずに眠れるようになっていきます。

 

他の理由としては

赤ちゃんは、大人に比べて深い眠り「ノンレム睡眠」と浅い眠り「レム睡眠」のサイクルが短い事が考えられます。

大人になると、だいたい90~120分位のサイクルで「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」を繰り返していますが、

赤ちゃんの場合は、50~60分位のサイクルで繰り返しています。

さらに、赤ちゃんの場合は、睡眠自体が大人の睡眠よりも浅い傾向にあるので、浅い眠りの場合ですと、ますます目を覚ましやすい状態になってしまうことが考えられます。

 

赤ちゃんが浅い眠りの理由


そんなに何度も目を覚ましてしまって、赤ちゃんは疲れないの…?

と疑問に思う事はありませんか?

うちの子も、1歳半位までは夜に5回くらいは起きてしまっていましたので、寝不足なのではないかと心配したこともありました。

 

ですが、「浅い眠り」は赤ちゃんにとって、脳の成長に重要な要素だったのです。

浅い眠りの「レム睡眠」の時には、脳は起きて働いています。

その為、脳への血流もふえて脳は活発に発達します。

ですから、浅い眠りの時に脳は大きくなり、成長を遂げているのです。

 

また、浅い眠りの時に脳が昼間の出来事を振り返って、夢を見たり、寝言を言ったり、ゴロゴロ転がったりします。

こうすることで、脳が一日の出来事を復習したり、リセットすることができるのです。

これは、赤ちゃんにとって大切な時間と言えるでしょう。

 

また、言葉も話せない赤ちゃんがぐっすりと長く深い眠りにつく事が出来てしまうと、

もしも鼻が詰まってしまった時、息が苦しくなってしまった時、お腹が空いてしまった時、

そんな命の危険がある時に、起きる事が出来ない危険性があるのです。

ですから、そのような危険があった時も、すぐに起きて泣いて知らせることができるようにと、

もしかしたら、赤ちゃんの浅い眠りは、人間の生きる知恵なのかもしれません。

 

朝までぐっすりにするために…

 

浅い眠りの時は、赤ちゃんの成長には欠かせないとは言っても、睡眠不足が続くと、「うちの子はいつになったら、朝までぐっすり眠ってくれるようになるのだろう…」

と、親の方が先に参っていそうになりますよね。

 

先ほどもお話しましたが、赤ちゃんであっても上手に眠れる子もいます。

眠りにも個性がありますので、一概にいつになったら大丈夫といえないのが実状です。

敏感な子は、2歳くらいになってもなかなか朝まで眠ることができない事もあるかもしれません。

 

そんな時には、その子が眠りにつきやすい環境を作り出してあげると効果があるかもしれません。

 

例えば、深い眠りにつくまでは必ず添い寝をしてあげたり、

その子が眠りにつきやすいようにするアイテム(例えば、タオルやぬいぐるみなど)を見つけてあげたり、

その子の眠りに入りやすい寝かしつけ法、お腹をさすったり、トントンしたり、ギュッとしたり…を見つけてあげると良いでしょう。

 

目が覚めても、またすぐに眠りにつくことを繰り返すことで、段々と夜泣きする事もなくなっていきますし、

一人で寝ていられる時間も長くなっていきます。

 

また、昼間に外に連れ出してお散歩したり、朝も起きたら出来るだけ日の光を浴びるようにすると、

体内のリズムが整って、夜に眠くなるサイクルが出来るようになっていきます。

 

最後に

 

いかがでしたか?

赤ちゃんの睡眠にも、大人と同じように睡眠のサイクルがあることが分かると、

少しは夜泣きする理由も分かって、その子に合った対処方法を考える事が出来るのではないでしょうか。

 

赤ちゃんの時期も、夜泣きの時期も、その真っただ中にいる時には途方もなく長く感じる事もありますが、

過ぎてみるとあっという間の出来事のように感じるものです。

お子さんが成長して寝てくれるようになる時は必ずやってきます。

それまで、大変かもしれませんが、一緒に頑張っていきましょう!

 

 

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