赤ちゃんとのおっぱいタイムは、お母さんにとっては赤ちゃんと自分を繋ぐ二人だけのかけがえのない時間ですよね。
そんな幸せな気持ちにさせてくれるおっぱいタイムも、赤ちゃんの成長と共に、
昼間は家事や育児に追われて休む暇もなく、夜も授乳の為に何度も起こされる生活が続くと、
常に寝不足の状態になってしまい、お母さんの気持ちにもゆとりがなくなっていってしまうのではないでしょうか。
せめて、夜だけでもおっぱいをやめてゆっくり寝たい…と思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、私個人の体験談も交えながら、夜間断乳する時のコツをご紹介していきたいと思います。
赤ちゃんに準備が出来ているのか

赤ちゃんは、個人差はありますが、おおよそ生後1年を過ぎた辺りから徐々に二本足で歩くようになります。
二本足でしっかりと歩けるようになると、「自立」する時と言われ、一般的にはいつおっぱいをやめても良い時期だと言われています。
うちの子の場合は、生後11ヶ月で歩き始めましたので、比較的早く歩き始めた方だと思います。
ですが、実際に私が断乳を踏み切ったのは、子供が1歳7ヶ月になる直前でした。
その理由としては、離乳食が全く進まなかったことにあります。
離乳食を開始したのは6ヶ月に入ってすぐくらいからで、本に書いている通りに10倍がゆから始めました。
ですが、口に入れてもダラーと出してしまい、なかなかごっくん出来ません…
お粥が嫌なのかと、色々な食材を試してみましたが、何を食べさせても出してしまいます。
スプーンを変えてみたり、味や食感を変えてみたりとしているうちにどんどん月日は流れ、
気が付くと周りの食べてくれる子たちとは、明らかに差が開いてしまっていました。
あまりにも食べない我が子。
昨日は食べてくれた物も、食感の違いなどで今日は出してしまう…なんていう事もしょっちゅうありました。
1歳の誕生日を迎えた時点でも、食べたのはバナナと海苔とみそ汁をかけたご飯位でしたので、
このまま断乳してしまったら、栄養状態は大丈夫なのかと不安の方が多いのが事実でした。
その反面、おっぱいは大好きで、どんなにぐずってもおっぱいをすればご機嫌でした。
ですから、断乳する直前までずっと昼夜関係なく3時間ごとの授乳が続きました。
育児書などを読むと、離乳食が進むのと同時に授乳の回数も減らしていくように書いてありますし、
実際に、良く離乳食を食べてくれるママ友の子供は、どんどんおっぱいを欲しがらなくなっていっていました。
今回は、夜間断乳の話ですので、完全な断乳とは話が違ってきますが、
やはりあまりにも離乳食が進まない子にとっては、夜間のおっぱいも大切な栄養源となっていますので、
歩き出す前の早い時期での夜間断乳は、あまりおススメは出来ません。
ですから、赤ちゃんの様子を見て頂いて、離乳食も進んでいるし、夜間断乳をしても大丈夫だなという判断が出来るようなら踏み切るようにして下さいね。
もちろん、しっかりと歩いているようなら、ご飯をあまり食べずにおっぱいばかりであってもおっぱいをやめて良い時期ですので、気にせずに進めて下さいね。
夜間断乳に向けての準備

さて、赤ちゃんの様子を見て、夜間断乳しようと決意したお母さん。
夜間断乳がスムーズに進む為に、心がけて欲しい事があります。
それは、日中に赤ちゃんを「たくさん運動させてあげる」事です。

言葉が悪いですが「疲れさせる」という事は、夜間断乳の際に夜泣きが減るとても重要なポイントとなります。
赤ちゃんによっては、あまり動きたがらずに、座って黙々と遊ぶ子もいるでしょう。
そういう子は、ベビーカーに乗ってや、抱っこ紐の中でもいいので、
いつもより多く、外に連れ出してあげるようにして下さい。
たとえ赤ちゃん本人が動き回らなくても、いつもと同じ部屋の中で時間を過ごすよりも、
外に出るだけで赤ちゃんにとっては大きな刺激となります。
「今日はあったかいね」などと、赤ちゃんに積極的に話しかけてあげると、赤ちゃんも喜んでさらに良い刺激になります。
また、ギュッとハグをしたり、「いい子いい子」と頭をなでるなどして、スキンシップを増やすようにするのも大切なポイントとなります。
おっぱいは赤ちゃんにとって、お母さんの肌のぬくもりを直接的に感じ、安心する事ができる最高のスキンシップです。
その回数が減るという事は、赤ちゃんにとっては心が不安定になることが考えられます。
ですから、スキンシップを増やすことで「おっぱいが無くても、お母さんはあなたの近くにいるから大丈夫だよ」
と赤ちゃんに伝える事が出来るのです。
私も、断乳の初日と二日目は、家事もそこそこにして一日に二回は外に連れ出して、
出来る限り、子供と一緒に遊ぶ時間と触れ合う時間を増やすようにしました。
そうすると、いつもよりも刺激を多く受けた為か、夜寝る時間になる頃には、もうすでにあくびをして目をこすり、「眠たい状態」になっていました。
これが、もしもおっぱいが恋しくて泣いてしまっても、寝れるようにする為には良い状態と言えるのです。
いざ断乳!夜間断乳を実行する!赤ちゃんの寝かしつけ方

おっぱいで寝かしつけていたお母さんにとっては、いざ「断乳」となっても、どうやって寝かしつけたらいいのか分からない…と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に、私もおっぱいで寝かしつけていたので、不安でいっぱいでした。
ドキドキしながら、子供に「今日からおっぱいはないよ、一緒に頑張ろうね」と話しかけて、寝かしつけスタート。
「一緒に寝てトントンしたら寝てくれる」というのが理想でしたが、そうはいきませんでした。
一緒に横になり寝る体制になると、おっぱいを探してしまって、おっぱいをくれない事に怒って泣くので、
立って抱っこして、部屋の中を歩き回りました。
おっぱいをケアしてもらっていた助産師さんには、「泣いたら褒めてあげてね」と言わてたのですが、
うちの子の場合、泣いている時に話しかけると逆効果で、さらに激しく泣いたので、
縦に抱っこして、無言で早歩きで部屋の中を歩き回りました。
そうすると、最初は泣いていたのが段々と大人しくなり、日中の疲れもあったのか、20分しないうちに眠りに落ちました。
何時間も泣きわめくのかと覚悟していたので、意外とあっけなく眠りについたので、こっちの方が拍子抜けしてしまいました。
もちろん、最初から一緒に寝てトントンでもスーッと寝てくれるお子さんもいらっしゃいますから、お子さんの様子を見て対応してあげて下さいね。
さて、これで朝まで寝てくれるかというと、そういう訳ではありません。
やはり、いつもおっぱいをあげていた間隔で目覚めて泣き出します。
いつものように、目は開いていないけれど口はおっぱいを探しているような状態です。
この時も、やはり抱っこして歩き回ったのですが、それでも泣き止まない時に効果的だったのが、
「一度起こしてみる」ということでした。
少し部屋を明るくして、声をかけてみます。
目を開けたら、お茶を飲ませて「偉いね!」と褒めます。
いつも飲んでいたおっぱいがなくなり、さらに泣くので喉も乾きます。
うちの子の場合、「おっぱい」という言葉がでると思いだしてしまうのか泣き出してしまったので、おっぱいは言わないようにしました。
そうすると、「やっぱりくれないのか…」とあきらめもつくのか、寝てくれました。
初日は、朝まで何度も泣いて起きては抱っこして歩き回る、お茶を飲ませるを繰り返しましたが、
二日目以降は起きる回数も3回くらいに減り、起きても抱っこして歩き回ると、そこまで泣かずに寝てくれるようになりました。
五日目になると、寝かしつけに抱っこしなくても大丈夫になり、一緒に横になると、自分から顔を私のお腹の上にうずめて寝るようになりました。
夜に起きても、泣くことなく抱き寄せるだけで安心して寝てくれるようになりました。
大体一週間もすると、おっぱいなしでも大丈夫になってくるのかな…と思いますが、
「朝までぐっすり」までいくには、どれくらいかかるのかはかなり個人差があるのかなと思います。
夜間断乳をしてすぐに、朝までぐっすり寝てくれるようになったというお母さんもいますし、
うちの子の場合には、二週間目で一度朝まで起きなかったことがありましたが、それから毎日朝までぐっすりという訳ではなく、
その日の疲れ具合や、体調によっても何度か起きたり起きなかったりを繰り返しています。
ですが、「一人でぐっすり寝る事」に早く慣れさせるポイントがあるそうです。
それは、お母さんも一緒に朝まで寝るという事です。
日中忙しいお母さんは、子供が寝たらやりたいことはたくさんあると思います。
ですが、赤ちゃんは夜中起きた時に、お母さんがそばにいないと不安に感じ、また何度も起きるようになってしまうそうです。
赤ちゃんが夜中起きた時に、お母さんが近くにることで安心して、段々と朝まで起きなくなっていくというのです。
全く泣かずに断乳するという事は、もしかしたら難しいことかもしれませんが、
それでも工夫次第で、泣く時間や回数を減らすことは出来るのではないでしょうか。
断乳することのメリット

断乳すると、たくさんの良い事があります。
まずは、お母さんの身体の負担が減ります。
おっぱいの為に、夜中に何度も何度も起きておっぱいをあげるのは、結構な重労働です。
睡眠時間が増えると、身体の疲れも取れやすくなります。
後は、子供の成長を感じる事が出来ます。
おっぱいを我慢しようと頑張る姿は、見ているとこちらまで涙してしまう程にけなげですし、
おっぱい無しでもスーッと寝てくれるようになったり、ご飯をたくさん食べてくれるようになると「すごい!」と思わず感動してしまいます。
うちの子の場合、あれだけ食べなかったのが嘘のように急にご飯をたくさん食べるようになり、
急に「食いしん坊」になった我が子に戸惑ってしまいましたが、それでもやはり美味しそうにご飯を食べてくれるのを見るのは、親としては嬉しい出来事ではありました。

さらに、おっぱい無しでも寝られるようになると、日中もお昼寝の時におっぱい無しで寝てくれるようになります。
そうすると、外出中で眠くなってしまっても、わざわざおっぱいを出さなくても、抱っこやおんぶで寝てくれるようになります。
また、夜間断乳ではなく完全に断乳した場合には、おっぱいの心配がなくなるので、
おっぱいの時間を気にすることなく外出する事が出来ますし、少しなら誰かに預けて出かける事も出来るようになりますね。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、私の経験談が多く、必ずしも皆さんの場合に当てはまらないかもしれません。
ですが、赤ちゃんが100人いたら、100通りの断乳方法があっていいと思います。
この記事には書いてありませんが、夜間断乳をする時にご主人に協力してもらったというお母さんの話もよく聞きます。
もちろん、ご主人がお休みの日と重なっていたりするならば、ご主人に協力してもらうのも良いでしょう。
夜間断乳の方法としての明確な答えは、あるようでないというのが実際のところかもしれません。
ですが、確実な事もあります。
それは、「断乳」という一歩を踏み出すと、赤ちゃんは目まぐるしく成長をして、グンと子供へと近づきます。
それを目の当たりにするのは、嬉しくもあり、少し寂しくもあり…
そして、とてもとても感動する出来事になると思います。
この記事が、お母さんと赤ちゃんにとって一番しっくりくる断乳方法を探すヒントになれれば幸いです。
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