赤ちゃんとのおっぱいタイムは、新米ママにとっては寝る暇もなく大変な事でもありますが、
それ以上に、赤ちゃんとママを繋いでくれて幸せな気持ちにしてくれる、かけがえのない時間でもあります。
でも赤ちゃんにおっぱいを上げることをいつまでも続けるわけにはいきません。
そんな、ママと赤ちゃんにとって特別なおっぱいタイムも、いつかは終わりを迎える日が来ます。
その時期を間違えたり、失敗したりするとおっぱいトラブルに繋がったりするんですよね・・・
断乳と卒乳の違い

おっぱいをやめるタイミングとしては、ママの体調から決断したり、何かおっぱいをやめなければならない理由があって、赤ちゃんの意思とは関係なくおっぱいをやめる「断乳」と、
赤ちゃんの方から、おっぱいを離れるまで待つ「卒乳」があります。
赤ちゃんが自然とおっぱいを離れるまで待つ「卒乳」の場合には、最初のうちは頻繁にあげていたおっぱいの回数が、
赤ちゃんが成長すると共に、赤ちゃんの方からおっぱいを求める回数が自然と減っていきます。
おっぱいの回数が減っていく時期は赤ちゃんによって違いはありますが、大体2歳前後になると、
日中は飲まないで夜間だけになったり、逆に夜は寝てくれるけど日中なんとなく寂しくなったりした時だけ飲みに来るようになったり、
夜寝る前にだけ飲んだり…といったように、1日に1~3回くらいの授乳になり、新生児の頃に比べるとガクンと授乳回数は減っていきます。
おっぱいの方も、徐々に授乳回数が減ってきますので、その間にゆっくりと卒乳に向けての準備が出来ていきます。
最終的に「卒乳」したとしても、その後、おっぱいの方もそんなに張る事も無く、役目を果たした乳腺が段々と小さくなっていき「卒乳」が完了する事が多いようです。
ですから「卒乳」まで待ったママは、その後におっぱいのトラブルになる方は、少ない傾向にあるようです。
赤ちゃんが、頻繁におっぱいを飲んでいるところから急におっぱいをやめる「断乳」の場合には、
おっぱいの方も、おっぱいをやめる為の準備が出来ていない場合も多く、断乳した後にも母乳が作られて続けてしまいます。
そうすると、おっぱいが張ってしまってしこりの様なものなってしまったり、
断乳後、数ヶ月~1年近く経過してもおっぱいから母乳が出てきて、何かの病気ではないかと心配になってしまうママもいらっしゃいます。
だからと言って「断乳」することが良くないこと、という訳ではありません。
赤ちゃんとママにとって、その後の生活がより良くなると判断した上の選択であるのなら、
「断乳」であっても、「卒乳」であってもそれがベストな選択なので安心して決断してくださいね。
卒乳まで待ったママであっても、おっぱいをやめてからしばらく経ってから、母乳が出てきてしまって「どうしよう」と困ってしまう方もいらっしゃいます。
そこで今回は、おっぱいを卒業した後にも母乳が出てきてしまう時の対処法とケアの方法についてお話していきたいと思います。
おっぱい卒業後の母乳はいつまで出るの?
赤ちゃんがおっぱいを卒業したからと言って、すぐに母乳が出なくなる訳ではありません。
基本的には、おっぱいは赤ちゃんから吸われるとその刺激を受けて母乳を作り始めますので、
赤ちゃんから吸われなくなる時間が続いていくと、そのうちに体の中でもう必要ないと判断されるようになり母乳がつくられなくなります。
個人差はありますが、多くの場合が断乳後1~3ヶ月位すると、新しい母乳は出来なくなって母乳も出なくなっていきます。
その母乳が作られなくなるまでの間、おっぱいをそのままほっておくと、おっぱいに溜まった母乳が炎症を起こして乳腺炎になってしまったり、
母乳がおっぱいの中で固まってしまって、しこりの様になってしまう可能性もあります。
また、断乳後1年以上経過してから母乳がでる原因も、母乳の残りがおっぱいに残っている事が原因になっている場合もありますから、
断乳後は、キチンとしたおっぱいケアをしておく必要があるでしょう。
母乳が止まらない時の対処法
まずは、断乳後に「おっぱいが張ってしまって仕方ない」と言った時の対処法についてお話していきたいと思います。
おっぱいが張ってしまって辛い場合、おっぱいを絞って搾乳すればいいと思われるかもしれませんが、
おっぱいが張る度に、大量に母乳を絞ってしまうと、体の方が「まだ母乳が必要なんだ」と勘違いしてしまって、更に母乳を作ってしまいます。
まずは、これ以上おっぱいを作られないようにする為に、断乳直後は体を温めないようにしましょう。
湯舟につかるはもちろんのこと、シャワーも出来れば控えた方が良いでしょう。
以前助産師さんに、「冷えピタは、敏感になっている
胸の皮膚が荒れるため、止めた方がいい。」と言われました。
他の方も回答されているように、キャベツの葉を巻くのが、
一番いいそうです。
お風呂も、湯船には浸からず、温度低めのシャワーを
浴びる程度にしていた方が良いそうです。
夏の暑い時期で「どうしても汗を流したい」という場合には、体は濡らしたタオルで拭く程度にして、おっぱいから遠い下半身は軽くシャワーを浴びても良いでしょう。
https://pigeon.info/soudan/soudan-2493.htmlより引用
それでも、どうしてもおっぱいが張ってしまう場合には、絞りすぎないようにして軽く母乳を絞りましょう。
この場合、乳首をつまんで絞るのではなく、おっぱいを手で包み込むようにしてギュッと優しく押し出すようにして絞るようにして下さい。
また、張ってしまったおっぱいが熱を帯びている場合には、熱から痛みになってしまう場合もありますので、おっぱいを冷やすことで対処しましょう。
水で濡らしたタオルを冷やしておっぱいに当てたり、保冷剤をタオルにくるんだもので冷やしても良いでしょう。
冷やすことで、母乳の分泌を抑えてくれますから、もしも熱を帯びていなくても、あまりに張ってしまう方にもおっぱいを冷やすことはおススメです。
それでも母乳が止まらない時は
おっぱいを冷やしたりおっぱい絞りを減らしていっても、なかなか母乳が止まらない場合には、
乳腺外来のある病院や、おっぱいをケアしてくれる助産師さんがいる専門の機関に相談してみると良いでしょう。
多少の母乳の残りは、自然と血液として体に吸収されるので心配はいらないのですが、
吸収されずにずっとおっぱいの中に母乳の残りカスが残ってしまうと、その後に出産した時に乳腺が詰まる原因になってしまったりします。
また、母乳の残りカスが乳癌の原因になる事はないようですが、母乳の残りカスがあるまま乳がん検診を受けると、
そのカスがレントゲン上に写ってしまい、それが原因でがんではないのに検査に引っかかってしまうこともあるようです。
その他にも、断乳後何年も経過してから母乳が出てしまう方の中には、「高プロラクチン血症」という、ホルモン値の異常が原因の場合もあります。
このホルモン値の異常が原因の場合には、他の症状として生理不順や、妊娠しにくくなるなどがありますが、中にはその症状が出ない方もいらっしゃいます。
母乳が出続ける原因がホルモン値の異常かどうかは、病院で血液検査を受けるとすぐに分かりますが、
治すためにはお薬を飲まないとないといけないので、断乳後何年も経過しているのに母乳がでる場合には、自己判断だけで放置しない方がいいでしょう。
すぐに病院に行くのはちょっと抵抗がある方は、一度助産院などに行って、経験を積んだ助産師さんに相談してみるのもおススメです。
まとめ
いかがでしたか。
卒乳や断乳は、赤ちゃんとママにとって試練でもあり、またお互いの成長への新しい一歩でもあります。
赤ちゃんがちゃんとおっぱいを卒業するまでは、ママも気が気ではなく自分の身体の事を気にする余裕もないかもしれません。
そうでなくても、子育て中は何かと自分より子供優先になってしまいがちですよね。
ですが、時にはママもご自身の身体を労わって適切なケアを受けて、ご自身の身体を大切にする事も、
これからも元気に楽しんで子育てをしていく上では、大切なことではないでしょうか。
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