歯槽膿漏を治すにはどうしたらいい?どんな臭いが疑わしいのか?

歯医者さんを受診した時や、テレビCMなどで最近よく耳にする「歯槽膿漏」と言う言葉。

歯科について詳しい方でなければ、「歯槽膿漏」いう言葉だけを聞いても、それがどのような病気なのか、

または「病気である」という事さえ認識していない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ですが、「歯槽膿漏」は国民の半数以上の方が、知らず知らずのうちにかかってしまっている病気で、

最近では、食生活の変化によって、小さい子供であっても歯槽膿漏になってしまう子も多いと言われています。

 

その上、「歯槽膿漏」が進行してしまうと、とても臭い口臭がするようになってしまったり、虫歯でもない綺麗な歯がグラグラになってしまって最終的には抜かなくてはならなくなってしまったりします。

 

誰であっても、口からキツイ臭いがするのは嫌ですし、お子さんの場合には、歯槽膿漏の臭いが原因でからかわれたり、いじめられたり…

なんてことになってしまったらと考えると、それだけでも心配になってしまいますよね!

そうならない為にも、早めに歯槽膿漏に対する対処をしてあげたいですよね。

 

そこで今回は、口の臭いがどのような臭いになったら歯槽膿漏が疑わしいのかと、

実際に歯槽膿漏になってしまった場合には、治すためにどのようにすればいいのかについてご紹介していきたいと思います。

 

歯槽膿漏の臭いとはどんな臭い?


口の臭いというのは、周りの人達からするとすごい気になる臭いであっても、当の本人はそのことに全く気付いていない…なんていう事も良くある話です。

口臭の相談に歯科にいらっしゃる方の中には、周りの方から口臭がするという指摘を受けたので来院したという方も少なくありません。

 

歯槽膿漏かどうかは別として、まずは、ご自身のお口の臭いをチェックをすることから始めてみるといいでしょう。

チェックする方法としては、口を手で塞いで息を吐いてみたり、手でやることに抵抗がある方はタオルなどを使ってみてもいいかもしれませんね。

 

口臭は「歯槽膿漏」が原因でなくても、キツイ臭いになる事があります。

例えば体調を崩したりしていたり、ストレスが溜まっていて胃の調子を崩している時には、胃酸のような臭いが口臭となって現れる事があります。

酸味のあるような酸っぱい臭いがするのが特徴です。

ですが、この臭いは体調が改善すれば臭いも改善されていきます。

 

また、虫歯が深くなって歯の根っこの方まで進行してしまうと、歯の根っこの方で膿が溜まってしまう事があります。

その膿の臭いが口臭となってしまう事もあります。

この場合は、臭いもさることながら、膿で歯茎が腫れてしまうので、それなりの痛みが伴う事もあります。

ですが、この膿の臭いも、歯の根っこの治療をして膿が完全に無くなれば自然と臭いも無くなっていきます。

 

問題となる「歯槽膿漏」の臭いですが、生ものが腐ったようなキツイ臭いがするのが特徴です。

歯槽膿漏は歯茎の病気ですが、進行すると歯茎が腫れて歯茎から出血したりするのですが、

初期の段階ではご自身が歯槽膿漏になっている事さえ自覚していない方がほとんどであると思います。

 

ですが、歯槽膿漏の「キツイ臭い」は、歯槽膿漏が初期の段階であってもしてきてしまう事があります。

その上に、ご自身が歯槽膿漏であると自覚していないと、ずっと気付かずにキツイ口臭をさせ続けてしまうことになってしまいます。

この歯槽膿漏のキツイ臭いも、症状が改善すれば、臭いも改善していきます。

 

進行をさせない為にも、歯槽膿漏には、早め早めの対処が重要になってきます。

次からは、歯槽膿漏の対処法についてお話していきたいと思います。

 

 

歯槽膿漏になってしまったら


歯槽膿漏の臭いの原因は、初期の段階では、歯と歯茎の間に溜まった「食べかす」が積み重なった物になります。

その積み重なった食べかすが、腐ったような臭いを発します。

 

さらに、歯槽膿漏が進行すると歯茎だけではおさまらず、歯を支えている骨にまで進行していきます。

そうなると、歯槽膿漏が原因で歯茎の中の骨が溶けていってしまいす。

そして、骨が溶けた後のところに膿が溜まってしまいます。

膿が溜まってしまうところまで進行してしまうと、膿による強烈なキツイ臭いがしてきます。

さらに、歯を支える骨がとけてしまうので、歯がグラグラになってきてしまいます。

怖いですよね!

 

歯槽膿漏を進行させない為には、どうしたらいいのでしょうか。

それは、歯ブラシや歯間ブラシを使った毎日の自宅でのケアと、

定期的に歯医者さんを受診して、自宅では取り除ききれなかった汚れや、少しずつ溜まってしまった歯石を除去してもらうといった専門的なケアの両方が必要になってきます。

 

「歯槽膿漏」は口の中に常にいる細菌が原因で起こります。

 

ですから一度「歯槽膿漏」になってしまうと、症状を改善する事は出来ても、

常に口の中に原因となってしまう細菌がいるので、その後も常に歯槽膿漏が進行しやすい状態が続いてしまいます。

細菌を全て除去すればいいのではないかと思われるかもしれませんが、その細菌がいる事で口腔内のバランスが取れている可能性もあり、

現在の医療では、細菌を全て除去する事が出来ないのが現状です。

 

ですから、症状が改善する事が出来たとしても、そこでケアを怠らずに出来るだけその状態を維持できるように、

ケアを続けていくようにするのが、一番の予防法と言えるのです。

 

歯ブラシや歯間ブラシでのお家ケアの仕方


歯ブラシは、歯茎の間まで届くようになるべく毛先が細くて、毛が柔らかい物を選んで使用するようにしましょう。

歯ブラシを当てる時も、力を込めて押し当てるのではなく、軽く歯ブラシを握って歯と歯茎の間にブラシが入るように少し斜めにして、そっと押し当てるようにします。

そして、歯を一本一本磨くような気持ちで、押し当てたら軽く歯ブラシを揺らします。

 

一箇所辺り20秒位揺らすと歯茎の中の汚れもだいぶ落ちますし、歯茎のマッサージにもなります。

終わったら次の歯に歯ブラシを押し当てて…といった具合に磨いていきますので、どうしても時間がかかってしまします。

ですから、1日3回歯磨きをしている場合、全てにその方法をしなくてもなくても大丈夫です。

一日に1度で良いので、時間のある時にしっかりとしていただけたら…と思います。

 

 

歯間ブラシは、歯茎のマッサージ効果がありますので、積極的に利用することで歯槽膿漏によってブヨブヨになってしまった歯茎も、引き締まっていくことが期待できます。

歯間ブラシの使い方としては、歯と歯の間に歯間ブラシを突っ込んで優しく前後に動かすだけで大丈夫です。

 

出来れば、歯の前側からと後ろ側からの両方からやって頂きたいのですが、

そんなに時間が取れない方は、一日おきに前側からと後ろ側からとに分けてやって頂いても構いません。

 

歯茎が腫れていると痛みが出たり出血する事もありますが、使用を続けて歯茎が引き締まってくると自然と痛みもなくなり出血もしなくなりますので、悪い血が出ていると思って、使用を続けてみて下さいね。

 

歯槽膿漏用の歯磨き粉や薬は使用した方が良いのか

 

最近では、ドラックストアでも歯槽膿漏用の歯磨き粉や薬が種類も多くおいてあります。

うたい文句もとても魅力的な言葉で書いてあるので、歯医者さん嫌いな方は、これらを使用すればそれでいいかなと思ってしまいがちです。

ですが、これらを使用したからといって、歯槽膿漏が完全に治るという事はありません。

 

もちろん、初期の段階の歯槽膿漏であれば、症状が改善されることは大いに期待できる商品も多くあります。

ですから、初期の段階であれば症状に合わせて使用してみる事をお勧めします。

 

ある程度の効果が期待できるとは言え、歯槽膿漏がある程度進んでしまっていると、

ドラックストアで販売されている歯磨き粉や薬だけでは、症状を改善する事は難しくなってしまいます。

 

歯槽膿漏が進行しているとは知らずに、歯磨き粉や薬だけに頼りすぎてしまうと、

例えばその後に痛みが出てしまって、歯医者さんを受診した時には、歯槽膿漏がかなり進行していた…なんてことも良く聞く話としてあるのです。

 

ですから、市販の歯磨き粉や薬を使用したい場合には、面倒ではあると思いますが、

一度歯医者さんに行って、ご自身の現在の歯槽膿漏の状態はどのような状態なのかについてや、

ご自身に合った歯磨き粉や薬の種類は、どのような物なのかを相談してから使用したほうが良いでしょう。

 

歯医者さんでの治療とは

 

歯医者さんでの「歯槽膿漏」の治療とは、どのようなことをするのでしょうか。

一番の治療が、歯槽膿漏の原因となる細菌が繁殖しやすい状態になるのを防ぐ為に、

細菌の餌となる歯の汚れ「歯垢」や、歯垢が固くなってしまった状態の「歯石」を除去する事になります。

 

専用の機械を使ったり、先の尖った専用の器具を使用して取り除いていきます。

歯石が歯茎の中までついてしまっていると、除去する時に痛みが伴う事もあります。

痛みに弱い人の場合には、歯医者さんに伝えてもらえれば、麻酔をしてから治療してくれるはずですので、

我慢せずに最初に相談してみると良いでしょう。

 

そして、歯磨きの仕方が分からない方は、この機会に歯科医師や歯科衛生士の方に、ブラッシングの仕方を聞いてみると良いでしょう。

歯科で綺麗にした後のご自身のケアは、とても重要になりますので、恥ずかしがらずに積極的に聞いてみてくださいね。

 

 

歯槽膿漏が進行してしまっていると、歯肉をはがして歯の根っこの方についた歯石を取る必要が出てきたり、

骨を溶かしてしまっている場合には、歯を残すために骨を移植する場合もありますが、

これは特殊な治療になりますので、一般的な歯科医院ではこの治療法をやっていない場合があります。

 

こういった治療を望む場合には、そういう治療をやっている歯科医院を紹介してもらったり、

このような治療法を取り入れている歯医者さんなのかを調べてから、受診するようにすると良いでしょう。

 

 

いかがでしたか。

「歯槽膿漏」は、ありふれた病気であるにも関わらず、

実際には、キツイ臭いの口臭がしたり、最終的には歯も抜け落ちてしまう可能性もある怖い病気なのです。

 

出来るだけ進行が進まないように、また、歯槽膿漏にならないように、

ご自身に合ったケアの方法を見つけて歯槽膿漏を進ませない努力をしてみるといいのではないでしょうか。

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