お子さんが病気になった時に、「子供に薬を飲ませる」という事を、どうしたらいいのかと悩むママ・パパも多いのではないでしょうか。
子供用に処方される薬は、大人用の薬よりは飲みやすくはなっているのはずなのですが、
それでも具合の悪い時に、何か得体のしれない物を飲ませようとさせられるのは、子供からすると恐怖に思えるのかもしれません。
そこで今回は、子供に薬を上手く飲ませるには、どのような方法があるのかについてお話していきたいと思います。
離乳食が始まる前の赤ちゃんへの飲ませ方

離乳食が始まる前は、ミルクや母乳以外の物をお子さんに与える事は、ほぼありませんよね。
うちの子も、生後3ヶ月にして風邪をひき、発熱の後にひどい鼻水の症状が1ヶ月近く続いたことがありましたが、
まだ、母乳以外の物をほぼ口にしたことがなかった子供に「薬を飲ませる」のは、とても苦労しました。
近くの小児科ではシロップの薬を処方されましたが、飲ませ方の分からなかった私は、薬剤師さんに飲ませ方を聞きました。
その時に勧められたのは、
「哺乳瓶でミルクを飲ませたことがあるのなら、哺乳瓶の乳首に薬を入れて飲ませてみる」
という方法でした。うちの子は、その時は完全母乳でしたが新生児期は哺乳瓶でミルクも飲んでいたので、その方法を試すことにしました。
ところが、具合の悪い時にいきなり乳首をくわえさせられたので、子供は泣き叫ぶばかりで全く飲んでくれませんでした。
仕方がないので、次の日も薬剤師さんに聞きに行くと、
「スポイトで薬を吸って、それをほっぺたにくっつけるようにして出してあげる」
という方法を教えてもらいました。
舌ベロの上に薬を出すと味がするので、それを嫌がって出したりしてしまう事があるので、
横(ほっぺた側)から入れる方が良い、とのことで薬局に置いてあったスポイトを購入してやってみました。
すると、それでも当然嫌がって泣き叫ぶのですが、泣いて大きく開いた口に薬を入れることが出来たので、
少しむせながらではありましたが薬を飲ませることが出来ました。
その時は、まだ喋る事も出来ず、とっても小さな赤ちゃんが、具合が悪そうにしているのを見るのはとても辛くて、
「早く良くなって欲しい」の一心で、何とか薬を飲ませようとしていました。
離乳食が始まる位までは、お母さんからの免疫をもらっているので病気にはかかりにくい時期とは言われています。
ですが、小児科の先生のお話では「免疫とは言っても、お母さんからの免疫をもらっているだけであって、お母さんが感染するような病気にはお子さんもかかる可能性はある」のだそうです。
もし、生後半年も経たない赤ちゃんに薬を飲ませなければならない時には、この方法を参考にしていただければ…と思います。
離乳食開始~完了位のお子さんに飲ませる方法

離乳食が始まるという事は、「食」に対して興味が出てきているという事になります。
もちろん、最初から何でもパクパク食べてくれる子もいれば、食べ物を口に入れると、ベーっと出してしまってなかなか進まない…なんてお子さんもいて、離乳食の進むペースはそれぞれだと思います。
ですが、「食べ物に興味が出てきた」という事は共通しているはずです。
うちの子は、おっぱい大好きだったので、離乳食は全然進みませんでしたが、少しずつではありましが、自分の好きな物であれば、口を開けてくれるようになっていました。
そういった時期のお子さんに薬を飲ませるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
薬の種類にもよりますが、小児科の先生に、粉薬で出すかシロップで出すか、聞かれることもあるかと思います。
ですから、粉薬とシロップに分けて飲ませ方の方法をご紹介していきたいと思います。
<粉薬の場合>
粉薬の場合にはごく少量の水(しずく一滴程度)と混ぜて団子状にして、それを子供の上あごにくっつけてすぐにミルクや水などで飲ませる方法があります。
他には、水で溶かしてそのまま飲ませたり、ヨーグルトなどに混ぜて飲ませる方法もあります。
<シロップの場合>
シロップの場合には、先ほどもお話したようにスポイトを使って飲ませる方法もありますが、小児用のシロップは、甘く作られていることがほとんどですので、離乳食が始まって味覚も出てきたお子さんは、
もしかすると、そのままであっても好んで飲んでくれる可能性があります。
その時には、わざわざスポイトを購入しなくても、コップに移してそのまま飲ませるという方法もあります。
また、シロップは他のものと混ぜやすので、リンゴジュースやヨーグルト、味の濃いアイスクリーム(バニラなど)と混ぜてあげても良いそうです。
ですが、なかには柑橘系の果物には混ぜてはいけない薬などもありますので、
何かに混ぜて与える時には、どれなら混ぜて良いのか薬剤師さんに相談してからにした方が良いでしょう。
また、薬を水に溶かしたり、何かと混ぜたりしてしまうと、すぐにそれを体内に入れなければいけなくなります。
ですから、もしも1回分の薬を全て何かと混ぜて、お子さんが飲んだり食べてくれなかった場合、1回分のお薬が無駄になってしまう可能性があるのです。
もしも、子供が大丈夫かを試すのであれば、1回分全てを試すのではなく、
まずは、少量の薬と混ぜて試してみる事をおススメします。
うちの子はグルメなのか分かりませんが、自分の好みの味でないと、すぐに口から出してしまう子でした。
離乳食が始まってからまた風邪をひき、いつものようにスポイトで薬をあげようとすると、
最初は味が気に入ったのか嬉しそうに飲んでくれました。
ところが、次の日から今度は全く口を開いてくれなくなりました。
それどころか、無理やりスポイトで口に入れて薬を出すと、入れた薬をベーっと出してしまうようになりました。
そこで、薬剤師さんに勧められた方法で食べ物と混ぜてみることにしました。
その当時好きだった子供用のヨーグルトに混ぜてみたり、子供に薬を飲ませる為に…と、わざわざ少し高価なバニラアイスを買って混ぜてみたりもしましたが、
味が変わってしまうのか、嫌がって全く食べようとしませんでした。
困ってしまって、次に小児科にかかった時には、先生にお願いして粉薬を処方してもらいました。
粉薬を団子状にして上あごにくっつけて、ストローと取っ手がついてるマグでお茶を飲ませたら、ごっくんと飲むことが出来ました。
粉薬を団子状にするのは、少し水分が多いだけで失敗してしまうので、なかなか難しかったですが、
1回分を全て団子にできるので、スポイトで嫌がる子供に何回にも分けて与えるよりも、ずっと楽に与えることが出来ました。
他のママさんの体験談では、うちの子は薬が好きすぎて、薬を飲んでも、もっとくれと催促してくるから大変…なんて話も耳にしました。
その子は、シロップも好きだし、2歳位ですが粉薬も、大人のように口に薬をザーと入れて、水を飲んでごっくんが出来るそうです。
本当に、お子さんによってもそれぞれなんだな…と思いました。
離乳食完了~それ以降のお子さんに飲ませる方法

離乳食が終わると、乳児食といって段々と大人に近い食事が出来るようになっていきます。
そのくらい時期になると、歯も奥歯まで生えてくるお子さんもいて、しっかりと食感や味を感じるようになってきます。
2歳位になると、3度の食事以外に「おやつ」といった物を食べ始めるお子さんも多いのではないでしょうか。
また、成長は食の面だけではなく、言葉の理解も出来るようになっていきます。
まだ完全には話せなくても、大人の言っている事はほとんど理解している時期になっていきます。
薬の飲ませ方も少し変化がみられるようになります。
少し前までは、嫌がっていたお薬ですが、久しぶりにあげてみると普通に飲めた!なんてこともよくある話のようです。
まずは、言葉で「薬を飲むことは、病気を治すために大切な事」を、お子さんの分かりやすい言葉で、説明してあげるようにしましょう。
その後に、大人も怖い表情ではなく、楽しい雰囲気で「飲めるかなー」などと声掛けして飲ませてあげるようにしてみましょう。
この時期は、言葉でのやり取りも上手に飲ませるには大切な方法となっていきます。
それでも、やはり飲めない場合もあるかと思います。
もちろん、これまでにご紹介してきた方法を試していただいても大丈夫ですが、
その他には、お薬を飲ませる為のゼリーを使うという方法があります。
この位の時期になると、ゼリーを好むお子さんも多いですし、具合の悪い時にツルンとして食べられるぜりーはお子さんも喜ぶかもしれません。
お薬用のゼリーには色々な味があるようですので、一度試してみると良いかもしれませんね!
まとめ
いかがでしたか?
お薬の飲ませ方は、お子さんによってそれぞれであっていいと思います。
この記事が、お子さんに合った、薬を飲みやすい方法を見つけるきっかけになれればいいなと思います。
また、お薬によっては「この飲ませ方はダメ」という方法もありますので、実践される前には必ずお医者さんか、薬剤師さんに相談してからにすることをおススメします。
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