子供と一緒に遊びたいと心では思ってはいても、自分より下の兄弟がいなかったり、親に遊んでもらった記憶があまりないと、
子供とどのようにして遊んであげればいいのか分からず、子供の「遊んで!」という気持ちに、上手く応えてあげられなくて困ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
私も、一人っ子で、両親は共働きで一人遊びばかりして育ったので、
自分の子供が生まれ、子供が赤ちゃんの頃は子供に話しかけるのでさえ何となく恥ずかしいような気持ちになっていました。
少し大きくなってきて、子供が寝返りをしたり、ハイハイし始める時期になっても、子供との遊び方が分からず、二人きりでいる時間をどうしよう…と感じた時期もありました。
ですが、先輩ママさんの子供との遊び方や、保育園や幼稚園の先生をしている友達の遊び方を見る事で、そんなに気張らなくても良いのだと気付き、
それからは、子供との時間を楽しく過ごすことが出来るようになってきました。
そこで今回は、私の体験を元に、子供との遊び方をご紹介していきたいと思います。
子供と大人の感覚の違い!子供の遊び方を観察することが重要!

子供との遊び方が分からなかった私ですが、小さい頃から何故か「自分よりも小さい子に寄ってこられるタイプ」でした。
小さい子をどう扱っていいのか分からず「何をしでかすか分からなくて怖い」と、少し恐怖に感じていた私ですから、
何故こんな私のところに寄って来るんだろう…といつも疑問に感じていました。
今考えると、もしかすると、私が遊び方について「こうしよう」「ああしよう」と口出ししなかったのが良かったのかもしれません。
私は、自分より小さい子と遊ぶ時には、ほとんどその子の言う通りの遊びをしました。
自分が「これは違うな…」と感じても、「こうやって」と言われれば、その通りにやって、反抗したり否定したりしませんでした。
大人になると、おもちゃで遊んだり遊具で遊んだりする時には、このおもちゃは「どのように遊ぶもの」という事を必然的に理解しています。
ですから、子供が遊ぶ時に違うやり方で遊ぼうとすると、「こうやるんだよ」と訂正しがちですし、
遊びの内容を、大人がしきって遊んでしまいがちです。
ですが、子供の心理を調べていくと、子供は「正しい遊び方」で遊ぶことを「楽しい!」と感じる訳ではないようです。
子供は、新しいおもちゃと遭遇した時に、自分なりに「このおもちゃはどうやるのか」という事を、楽しみながら考えて遊んでいるのだそうです。
それを、大人が「これはこうする物」と訂正してしまうと、子供の楽しい気持ちに釘をさしてしまうことになりかねません。
ですから、「子供と楽しく遊ぼう!」という気持ちがあるのならば、
まずは、正しい遊び方なのかは置いておいて、子供がどのように遊ぼうとしているのかということを客観的に観察してみることをおススメします。
そうやって客観的に見てみると、どんなに小さい子供でも、何らかの意思があって自分なりの遊び方をしていることに気付きます。
そして、子供がもし一人遊びに熱中しているようなら、無理に一緒に遊ぶ必要はないでしょう。
一緒に遊びたい時には、子供の近くに行って、子供がしていることと同じ事をしてみます。
そうすると、大抵の場合、子供は親のやっていることに興味をもって親の方にやってきます。
子供が興味を示したら、「やってみる?」といって差し出してみます。
子供は大人と同じことをやるのが大好きなので、喜んで同じことをやってみようとすることでしょう。
このように、子供は、「正しい遊び方で遊ぶこと」よりも、「自分の遊び方で遊ぶ」ことの方が、ずっと「楽しい!」と感じるので、
危険な遊び方でない限りは、大きな気持ちで子供の遊び方に付き合ってあげることができると子供も喜ぶでしょう。
では、ここからはパパとママ別に、子供との遊び方をご紹介をしていきたいと思います。
パパと子供の遊び方

パパと子供の遊びで、最大の魅力となるのがパパの体力を生かしたダイナミックな遊びでしょう。
小さい子供は、自分の中の有り余ったエネルギーを発散させられるようなダイナミックな遊びが大好きです。
そして「楽しい!」と感じると、飽きる事なく何度も何度も同じことをやろうとします。
子供が喜んでいる姿を見ると、無理してでもやってあげたくなってしまう気持ちになりますが、パパの方も体力勝負になってきますので、無理しない程度に頑張るようにして下さいね。
子供と遊ぶ最初の段階としては、「高い高い」遊びが人気です。
たかいたかいは、子供がまだよちよち歩き位の時から幼稚園位まで、長い期間人気のある遊びですね。
普段は見れない、高い所に持ち上げられるだけでも子供は大喜びです。
子供が歩けるようになったら、「おいかっけこ」遊びをすると喜びます。
子供を「待て待てー」や「○○ちゃんどこ行ったー?」などと言って、追いかけて、
子供に追いついたら顔を見て、「みーつけた」や「いたー」といいます。
子供は、逃げる楽しさと、見つかった時の楽しさがあって、走っている時も見つかった時もゲラゲラ笑って喜びます。
追いかけっこは、男女問わず、子供が小学生位になっても楽しめますので、長い期間一緒に遊べる遊び方と言えるでしょう。
もう一つ子供に人気な遊びが、「くすぐる」という遊び方です。
子供の身体は敏感なので、わきの下や足の裏だけでなく、お腹や背中、首周りなんてとこでも、くすぐったり、ツンツンと触るだけでくすぐったくて笑ってしまいます。
この「くすぐり」は、子供がちょっとグズッている時にも有効です。
ギャン泣きしている時は難しいですが、ちょっとしたことで泣きそうになっている時などは、
「こちょこちょー」と言ってくすぐすと、途端に笑顔になってくれるので、助かります。
他の遊びとしては、パパの身長をいかして「トンネルくぐり」遊びも喜びますね。
パパの足を開いて、その下を子供がハイハイや少しかがんで通ります。
また、パパが四つん這いになって、子供を背中に乗せて歩き回るのも子供はとても喜びます。
もちろん、何かおもちゃを使って遊んでもいいのですが、子供は肌と肌が触れ合う遊びが大好きです。
パパならではの遊び方があると、子供はパパと遊ぶことが楽しみになっていくと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
ママと子供の遊び方

多くのご家庭で、パパよりもママの方が子供と一緒にいる時間が長いのではないでしょうか。
子供が小さいうちは、仕事をしているママも育児休暇を取る事が多く、一日中子供と一緒にいると、どのようにして遊べばいいのか分からないというママも多い事と思います。
ですが、よっぽどな事が無い限り、子供は特別な遊びをしなくても「ママが大好き」に育つのだそうです。
ですから、ママがただ子供の遊びを「見守ってあげる」だけでも子供はうれしいのだと言います。
ママがそばで見守ってくれているという安心感があるだけで、子供はのびのびと遊ぶことが出来るのだそうです。
そう考えると、どうやって子供と一緒に遊ぶかということを考えるよりも、どうやってママの気持ちにゆとりを持つことが出来るようにするかという事が、とても大切になってくるように思います。
ですから、無理に時間を作って毎日本を読んであげなきゃとか、そろそろ積み木を出来ないといけない時期だから積み木をやらなきゃということではなく、
ママが今、日々家事や仕事で終われているのなら、まずはそちらを優先してもいいのかもしれませんね。
そして、もしも子供が家事やお仕事でバタバタしている時に邪魔をしてくるようなら、
そこでは、なるべく「ちょっと待って」とはしないで、子供の気持ちを最優先してあげて、少し手を止めてあげて子供の相手をしてあげるようにすると良いようです。
子供は、一緒に遊びたいという気持ちよりも、ママの目がこちらに向いて欲しいという一心で邪魔してくることがほとんどです。
ですから、すぐに家事や仕事の手を止めて、何分か抱っこしてあげたり、子供の遊びにつきあってあげる事で、
子供の気持ちは満足して、また一人遊びに戻る事が出来る事も多くあるのです。
そうなると、かまってあげなかったことでグズグズする時間が減ったり、邪魔される時間も減るという事が考えられますので、結果的には効率よく作業する事に繋がっていきますね。
そうやって、ママの気持ちに少し余裕が出来たら子供と一緒に遊んであげる時間を作ってあげると良いでしょう。
とはいっても、特別な事をする必要はありません。
子供がしていることを真似したり、子供をギュッと抱きしめてあげるだけでも良いのです。
子供はママの温もりが大好きですので、おんぶや抱っこをして、散歩するのも良いですね。
「子供の為に」とあれこれ習い事をしたり、幼児教育のようなことをして、精神的や経済的にもママがいっぱいいっぱいになってしまうよりも、
子供に共感してあげて、子供の話を良く聞いてあげて、ママがいつもニコニコルンルンしている方が、よっぽど子供にいい影響を与えるのだそうです。
最後に
いかがでしたか?
大人は、長年の経験から遊ぶ時のルールや決まり事を、子供に押し付けてしまいがちです。
ですが、子供はその子その子によって、全く違う自由な発想で遊びをます。
自由である上に、自分の思うようにいかないと、泣いたりいじけたりすることもあって、
大人の方が振り回されてイライラしてしまったり、子供と遊ぶことが嫌になってしまう事もあるでしょう。
そんな時は、無理に子供と遊ぼうとはせずに、少し離れたところから見守るという選択肢をとっても良いのではないでしょうか?
また、おばあちゃんおじいちゃんなど、他の大人に子供を預けてみても良いかもしれません。
気持ちを一度リセットすると、また子供と向き合ってみようかなという気持ちになれるかもしれません。
その子によって、楽しいと感じる遊び方は様々です。
お子さんが喜ぶ遊び方を一緒に見つけてあげるのも、親となった楽しみの一つかもしれませんね!
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